黄金色の仔馬
届けられた贈り物の中にあった綺麗なドレスを見ても、あまりの出来事に心が弾まない。
あの黒の騎士達に姿を見られるのではないかという恐怖心から、窓から外を見ることもできなくなった。
カーテンを閉め、部屋を暗くしてベッドで膝を抱えて塞ぎ込んでいると、今度は暖かいイメージとともに、黄金色の仔馬の心が私の心の中に流れ込んできた。
その優しい目をしている仔馬は、私があまりにもショックを受けていることが心配なようだった。
少し気が楽になって、仔馬のたてがみをなでてやると、私の心も少しずつ穏やかになってきた。同時に、堰を切ったように涙があふれ出てきて、思い切り泣いた。
黄金色の仔馬は、私が泣きやむまで、ずっとその優しい目をしたまま、佇んでいた。
おかげで、少し自分を取り戻せたようだ。
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