月曜日, 2月 07, 2005

白い便箋

朝、目覚めると、今度はシーツの胸元に手紙が一通、置かれていた。

封筒は馬と薔薇の刻印が象られた紅いロウで封がされているが、差出人の名はなく、「To Mirai」と書かれているだけ。

彼の人からの手紙かと思うと胸の奥から熱いものが迸った。

しかし、開けた中にある白い便箋には何も書かれていなかった。